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お盆休みを利用して、5歳の孫と一緒に川崎市の岡本太郎美術館へ行ってきました。 美術館は生田緑地の自然のなかにあります。 近くに、以前、工事監理をさせていただいていたビルがあり、 そのころ美術館にも一度訪れたことがありました。 美術館では7/14から9/24まで、太陽の塔リニューアル記念の企画展として 「街の中の岡本太郎 パブリックアートの世界」展が開催されています。 パブリックアート、つまり公園や駅などの公共空間を舞台とした 岡本太郎の作品に焦点をあてた展覧会です。 太郎が創り出したイメージを尊重しながら、 現代アートやエンターテインメントとコラボレーションさせた斬新な展示で、 キュレーターの創意工夫が感じられました。 展示それ自体も一つのアート作品と言ってよいかもしれません。 美術館の塀の中の閉じられた空間で気取っているのではなく、 人々とともにあり、常に社会にメッセージを投げかけ、変化し続ける、 そんなダイナミックな芸術の可能性にわくわくさせられます。 閑話休題... 会場には太郎が設計した建築の模型や図面も展示されています。 そんな模型を横に見ながら都市計画の模型を創った学生時代に思いを馳せました。 一方、子どもたちにとっても、新鮮で心躍る世界観との出会いがあったようです。とても生き生きとした表情が見えました。 感受性豊かな子どもの頃にこういった芸術世界に触れることは 生きる姿勢の根っこの部分に大きく影響するような気がします。 帰りは、以前に設計に携わらせて頂いた宮山ビルを眺めながら歩きました。 四苦八苦しながらも楽しく創り上げたことが思い出されます。 岡本太郎の作品のもつ力強さに心が動かされるとともに、 自身の懐かしい記憶がよみがえることで 明日へ向かうパワーが沸き上がってきました。 人の心を動かし勇気を与えてくれる、 金や物ではない何か大切なもので心を充実させてくれる、 そんな不思議な力が芸術にはあります。 私も設計を通して、人の心を豊かにする、そんな空間を生み出していきたいと あらためて考える機会にもなりました。
by k2_plan
| 2018-08-20 16:59
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