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東京では桜が舞い散るなか、4/14まで東京ステーションギャラリーで開催中のアルヴァ・アアルト展に足を運びました。 ![]() 本展ではオリジナルのドローイングや模型のほか、家具・照明・ガラス製品など計300の作品が8つの章に分けて紹介されていて、アアルトの生涯を通した広範囲な仕事の全体像を知ることができます。 ![]() 残念ながら、会場内は撮影不可だったのですが、エントランスではあたたかみのあるおしゃれなライトがお客さんを出迎えてくれます。思わず写真を撮りました。 展示のなかでもとりわけ私の目にとまったのは、アアルトの代表作の一つである「サゥナッツァロのタウンホール」の模型やスケッチです。 数年前にフィンランドまで赴き、ここを訪れたことがあるのです。 ![]() ![]() こんな自然の林の中に、ひっそり建っているのですが、今でも見学者が絶えないのは、時代を越えて愛されるこの建物の魅力をよく物語っています。 ![]() 外観は赤いレンガ造りです。重厚さとともに素朴さや暖かみのある質感が、街の人になじみやすい雰囲気を出しています。レンガはこの土地の特産でもあるそうです。外部も内部もレンガと木を基調としていて、自然豊かなこの土地らしさがよく表現されています。 ![]() 地域の、地域による、地域のための役所として建てられたこの建物は、今でもこの地域の人に受け継がれ、人々がこの建物に愛着と誇りを感じ、大切に維持してきたことがわかります。 ![]() 建物全体は中庭を4棟が囲むように配置されています。写真は中庭からガラス張りの回廊を見たところです。 ![]() ここは中庭に面した回廊部分です。ガラスの壁際にはレンガのベンチが設けられ、中庭を感じながら腰を下ろして休憩できるようになっています。ベンチの下には放熱パネルの暖房が設置されていて、工夫された機能性とともに、人が腰をかけたくなるやさしい空間になっています。
by k2_plan
| 2019-04-11 16:24
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