最新の記事
以前の記事
2023年 04月 2023年 03月 2022年 09月 2022年 04月 2022年 03月 2021年 07月 2020年 12月 2020年 10月 2020年 08月 2020年 06月 more... 記事ランキング
カテゴリ
その他のジャンル
画像一覧
|
内部のデザインで特に印象深いのは、議会場の天井の特徴的な梁の構造です。 梁の役割は屋根を支えるための構造物ですが、その機能に抗うことなく、斬新なデザインを実現しています。建物全体をトータルでデザインしたアアルトだからこそ、生まれたアイデアなのかもしれません。 デザイン的なアイデアはドアの取っ手などの細部にまで及び、議長が使う木槌まで自身でデザインしたそうです。 実際に手でつかんでみると、形も素材もよく考えられていることがわかります。こんな取っ手にも、訪れた人を受け入れるぬくもりが感じられますね。 この建物は第二次大戦後間もない1949-52年に、サゥナッツァロの役所として建築されています。 フィンランドという国は1917年にロシアから独立宣言をし、第二次世界大戦では枢軸国側に付いていました。そのため、日本と同様、戦後は貧しい敗戦国としての出発でした。 そんな戦後の混乱期に、人口わずか3000人の小さな村の役所として、デザイン的にも機能的にもここまでよく考えられた建築計画を実現したことに驚きます。
by k2_plan
| 2019-04-11 16:49
| 建築家のつぶやき
|
ファン申請 |
||