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土地の歴史を刻んだ建物を、現行法規に適合させつつ再生させる、そこから思い出したことがあります。 先日、アルヴァ・アアルト展の図録に、堀部安嗣さんという建築家が書いていたことなのですが・・・ 建築の役割には二つある、 一つは、安定して外的環境から身を守ること、法律に適合する性能など数値で評価される側面、 もう一つは、人の記憶の継承、文化、風景、歴史をつなぐこと、その土地の原風景となること、数値化できない側面。 前者がビルディングBuildingの意味に該当し、後者がアーキテクチャーArchitectureに該当すると説明されていました。 ミナガワビレッジのコンセプトは、建築に求められるこの二つの側面の両立と考えることもできるのでは、と思いました。 つまり、現行法規に適合させて安全性を確保するBuildingの側面、思い出の建物を活かし原風景を継承するArchitectureの側面。 さらに現代に活きる新しい価値を付加することで、未来へと継承していこうとしています。 伝統工芸の継承者の方が、伝統は守るのではなく創っていくものだとおっしゃっていたのを読んだことがあります。 老舗の時計メーカーの社長が、常に時代のニーズを掘り起こし、変化し続けることで、老舗ののれんを継承することができたと話してくれたのを聞いたこともあります。 揺るがない信念はしっかりと持ちながら、時代とともに変化し、常に新しくあり続けるからこそ、伝統を活かし、受け継いでいくことができる・・・ 古建築や原風景の保存にも共通しているようと思いました。
by k2_plan
| 2019-04-18 15:23
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