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3/21(祝)に京都のホテル青龍(元京都市立清水小学校)の建物見学に行きました 京都では閉校する学校の建築を活かしてホテルや文化施設に改修する例が増えています 清水寺近くにあるホテル青龍もその一例で、昭和8年に建てられた清水小学校が平成23年に閉校となったことに伴い、ホテルへの改修計画が進められました 上品なガラス張りの増築棟によって旧校舎の歴史ある風合いが引き立ちますね 背景には法観寺の五重塔を臨み、時代の異なる建物が見事に調和して同時代に存在する景観もまた、京都ならではの体験かもしれません この日はあいにくの雨模様で屋上テラスのカフェは休業になってしまい、建物の中を通ることはできなかったのですが、ぜひ一度行ってみたいですね 細部の意匠や仕上げを見ても、当時の人々が丁寧に設計し建築したことが伝わってきます そして多くの人がこの校舎で学び、地域の生活に溶け込み、たくさんの思い出が蓄積されてきた場所だということが、建物の風格と重なって感じられます このような貴重な建物が保存活用され記憶とともに受け継がれていくことは、地元の人間でなくても嬉しいことです K2PLANでは昨年度、都内の区立中学校2校の大規模改修設計を行いました そのうちの1校は既に廃校となった校舎を3年間仮校舎として使用するための改修で、その後は校舎としての役目を終えます その後の校舎の活用についての提案を行うに当たり、全国で年間500校もの学校が廃校になっていること、そのなかには廃校を改修し新たな用途で再生させている興味深い事例も各地にあることをあらためて知りました 一方で、解体を待つだけの校舎も数多くあり、非常に残念なことです 今回の見学もこのような意識から京都を訪れました 京都のようにホテルへの転用で成功する事例は廃校全体の中では非常に珍しいケースかもしれません それでも、どの学校の校舎も人々の記憶とともに時代を経て今日に遺された、地域の大切な資産です 各地域、各校舎にふさわしい方法で多様な保存・再生の可能性があります 建物の再生は、過去と未来、世代を超えた人と人のつながりの再生です 各地の廃校をこれからどう再生させていくか、みんなで考えていきたいですね
by k2_plan
| 2023-04-07 16:47
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